31社のVC・CVCが長野に集結!Startup Campが起業家の資金調達支援を徹底強化しエコシステムを拡張

Startup Campが資金調達支援を強化、31社のVC・CVCと連携
スタートアップ向け野外合宿イベント「SWISH! Startup Camp」を主催するON&BOARD株式会社は2025年9月22日、資金調達支援体制を大幅に拡充すると正式発表しました。2025年10月18日から19日に長野県軽井沢町で開催される次回キャンプでは、国内有力VC・CVC計31社が投資パートナーとして新たに参画します(プレスリリース)。起業家と投資家が自然の中で本音で語り合い、ピッチだけでは築けない信頼関係を短時間で形成できる場を創出することで、実質的な出資・協業へとつなげる狙いです。
同社は設立から約1年で累計400名超の起業家を動員してきましたが、今回の支援強化により「資金調達の難易度が上がる局面でも、起業家にまとまった資本と人的ネットワークを同時に提供できるエコシステム」の確立を目指します。参加費は無料で、ハンズオン支援を重視するVCとのマッチングを中心に、金融機関・地方自治体との連携も拡大させる計画です。
31社が一堂に会する“距離を縮める”資金調達の場
参画VC・CVCにはArchetype Ventures、Coral Capital、TRUST SMITHなど成長支援実績の高いファンドが名を連ねます。浅間山を望むキャンプ場で共同生活を送りながら「焚火ディスカッション」や「薪ッチング」といった対話プログラムを実施し、投資判断に不可欠な“人となり”を投資家に示せることが特徴です。従来のピッチイベントでは平均5~10分の発表時間しか得られなかった起業家が、約30時間にわたり投資家と過ごすことで資本提携までのリードタイム短縮が期待されています。
背景:資金調達環境の変化と起業家の課題
フォースタートアップスの調査によると、2025年上半期の国内スタートアップ資金調達額は前年同期比12%減少し、シリーズAでの資金確保が特に難化しています(STARTUP DBレポート)。こうした環境下で、ピッチイベント単発ではなく長期的なリレーション構築を重視する場へのニーズが高まり、「Startup Camp」が注目されています。起業家側からは「資金だけでなく、経営伴走型のVCと出会いたい」という声が強く、ON&BOARDは地域金融機関や行政との協調による資金供給ラインの多様化も図っています。
強化策の具体例
- VC・CVCパートナー31社の常駐化―セッション外でも個別相談を受け付け、ラウンド設計やバリュエーション設定を即時支援。
- 資金調達ブートキャンプ―デューデリジェンス資料のレビュー、タームシート講座、模擬交渉を実施。
- 公共機関との連携ピッチ―日本政策金融公庫や長野県産業労働部が補助金・融資制度を紹介し、多層的な資金手段を提供。
今後のスケジュールと参加方法
キャンプは2025年10月18日(土)10:00開幕、19日(日)19:00閉幕の予定で、定員は起業家・CxO合わせて約300名。参加希望者は9月30日までに公式フォームからエントリーし、事前審査を通過すると無料招待が送付されます(ON&BOARD公式サイト)。同社は「軽井沢から全国、そしてアジアへ」と支援モデルを横展開する方針で、来年以降は北海道・九州での開催も検討中です。