9/18 ソフト99コーポレーション株急騰の理由を解説

ソフト99株が9/18に急騰した背景をやさしく解説
直接の引き金はエフィッシモ陣営による対抗TOB
9月18日朝、ソフト99コーポレーション(4464)は特別買い気配で始まり、直後にストップ高水準まで買いを集めました。最大の理由は、旧村上系ファンドのエフィッシモ・キャピタル・マネジメントが16日付で発表した1株4,100円の公開買付け(TOB)です。同社が8月に経営陣主導で提示していたMBO価格2,465円を大幅に上回るプレミアムが評価され、「まだ株価はTOB価格に達していない」という裁定取引的な買いが殺到しました。適時開示(2025/9/16) / トレーダーズ・ウェブ(2025/9/16)
そもそもの発端はMBO提案に対する市場の不満
8月6日、ソフト99経営陣と堯アセットマネジメントは非公開化を目的にMBOを実施する方針を発表しました。しかし提示価格はPBR1倍を下回り、「少数株主の利益が損なわれる」との批判が広がります。その空白を突く形でエフィッシモ側が高値TOBを仕掛け、買収合戦に発展しました。結果として「価格つり上げ」への期待が一気に高まり、株価は16日から3日連続で買い気配スタートとなりました。MBO発表資料(2025/8/6)
9/18の値動き:特別買い気配→ストップ高
株探が9月18日9時03分に配信した特別気配情報では、ソフト99は買い注文27.3億円(売り3.5億円)と圧倒的な買い越し。前日までのストップ高(2,961円)に続き、この日も値幅上限まで買いが積み上がりました。市場参加者は「TOB価格にサヤ寄せする動きは続く」と見ており、実際の株価は終日高値張り付きのまま取引を終えています。株探(2025/9/18)
今後の注目ポイント
- ソフト99取締役会は意見表明を留保しており、対抗TOBを受け入れるかが最大の焦点。
- エフィッシモ側は上限なしで最大92%の株式取得を目指すと明言。MBO陣営が再増額する可能性も。
- 株価はTOB成否に左右されやすく、情報開示タイミング(TDnet/EDINET)を確認することが重要。
- TOB成立後は上場廃止の可能性もあるため、短期売買だけでなくスケジュールとリスクを要チェック。