後期高齢者医療保険料、2026年度から全国平均月8183円へ 子ども・子育て支援金新設で生活負担は?制度変更のポイントを解説
2026年度から後期高齢者の保険料が月8 183円へ引き上げ――背景と全体像
75歳以上が加入する後期高齢者医療制度では、保険料率を2年ごとに見直します。厚生労働省がまとめた令和8・9年度(2026・27年度)の全国平均保険料は、医療分7 989円に子ども・子育て支援金分194円が上乗せされ、合計月8 183円となる見込みです。厚生労働省 報道発表資料〔2026年4月10日〕 によれば、前期(令和6・7年度)比で月772円・率7.8%の増加。医療費の伸びに加え、全世代で子育てを支える新負担が始まることが主因です。
現行の平均月額7 411円と比べても負担感は小さくありませんが、制度を持続させるための「世代間・世代内の公平」を図る措置と位置づけられています。今回は、この改定のポイントと影響をわかりやすく整理します。
子ども・子育て支援金とは何か
支援金は、こども家庭庁が所管する少子化対策財源を確保するため、すべての医療保険加入者から拠出する仕組みです。被用者保険では給与の0.23%(2026年度)、国保・後期高齢者医療では均等割と所得割で徴収されます。こども家庭庁 特設ページ によると、徴収額は段階的に拡大し、2028年度に制度が完成します。
後期高齢者の場合、初年度は1人当たり月194円。高齢者も子育て世帯を社会全体で支援する「全世代型社会保障」の一環として負担を分かち合います。
保険料はいくら増えるのか
- 医療分 月7 989円(前期比+578円)
- 子ども分 月 194円(新設)
- 合 計 月8 183円(前期比+772円)
増額分の約4分の3が医療費の自然増、残りが支援金分です。所得が高い人ほど増え方は大きく、年間保険料上限(賦課限度額)は80万円に引き上げられます。
低所得者への軽減策
保険料の均等割は、所得水準に応じて最大9割軽減が適用されます。支援金分も同じ軽減割合で減額されるため、住民税非課税世帯などの増負担は抑えられます。また、自治体の判断で更なる独自減免が設定される場合もあります。負担額は6〜7月発送の納入通知書で確認しましょう。
納付スケジュールと生活設計のヒント
年金から天引き(特別徴収)の人は2026年6月支給分から新額が適用されます。口座振替(普通徴収)の人は自治体が定める期別で納付書が届きます。
- 4月 保険料率決定・公表
- 6月 特別徴収額変更通知
- 7月 普通徴収分の納付書発送
- 8月以降 口座振替・窓口払い開始
月額では数百円の増でも、年間では約9 000円の差になります。介護保険料や住民税との合計を早めに把握し、家計の見直しや口座残高管理を行うことをおすすめします。